「野球のレフトとライトは、何が違うの?どちらが重要なポジションなの?」と聞かれたことはありませんか?
野球に詳しくない人でも理解できるように、レフトとライトの違いや役割について解説します。
レフトとライトは野球場において、左右両側の外野手のことを指します。
それぞれ違う位置にいるので、その役割も異なってきます。レフトとライトの選手が果たす役割について解説し、なぜ彼らがチームにとって重要であるかを理解していただけるようにまとめています。
外野手とは?
「外野手」とは、野球のグラウンドのダイヤモンド後方を守備する選手のことを指します。
守備位置によって「右翼手(ライト)」「中堅手(センター)」「左翼手(レフト)」と呼ばれ、それぞれに役割や適性があります。
例えば、右翼手は強肩を生かした切り込みやすい守備を特徴とし、中堅手は広範囲の守備力を誇り、左翼手は肩や足の速さを生かした牽制や捕球が求められます。野球の外野手とは、それぞれ異なる役割と特長を持った選手たちで構成されたポジションであることがわかります。
レフトとライトの位置関係とは?
野球において、野手の中でも特にレフトとライトは重要な役割を果たしています。
レフトとライトは、グラウンドの左右に位置する野手であり、それぞれ特徴的な役割を持ちます。
まず、レフトはグラウンドの左側に位置し、右打者の打球をキャッチすることが多く、スピードや正確なキャッチ技術が求められます。
また、ライトはグラウンドの右側に位置し、左打者の打球をキャッチすることが多く、強肩が求められます。
レフトとライトの位置関係については、グラウンドのホームベースから見て左がレフト、右がライトとなります。
三塁側がレフト、一塁側がライトと覚えるのが一番簡単です。
レフトとライトの違いとは?
野球場にはレフトとライトの2つのポジションがありますが、その位置関係や選手の役割にはどういった違いがあるのでしょうか?
外野手ということは分かるかもしれませんが、いざ「レフトとライトってどっちがどっちだろう?」と心配になることもあるかもしれません。レフトは、投手から見て右側、ライトは左側に位置しています。
そして、それぞれのポジションには特有の役割があります。レフトは、一般的にホームラン性の打球が来る場合が多く、その分守備範囲が広くなっています。一方、ライトはランニングキャッチやポテンシャルエラーといった駆け引きや、ショートフライ、突然飛んできた大玉の飛球など、極めて多様な打球を処理することが求められます。
そして、レフトやライトといった外野手の役目は、必ずしも打球をキャッチするだけではありません。自軍のセンターオーダーから指示されたバッティングタイプに対応した守備位置や球種の変化も、非常に重要な役割です。
ライトの役割や適性
ライトはセカンドとファーストの後方を守る守備ポジションです。このポジションでは、ランナーがいる場合は三塁ベースまで距離を取って、素早く送球する必要があります。また、ライト方向への犠牲フライも多いので、ランナーがホームに生還しようとする場合は、スピーディーな球筋でバックホームを仕掛けます。
少年野球の場合はライトゴロもありえます。
この守備ポジションでは、素早く正確に三塁やホームへ送球できることが求められます。そのため、「コントロールの良い人」「送球が速い人」「肩が強い人」が向いているとされています。いずれにしても、ホームから見て右側に守備ポジションを取る場合は、迅速な判断力と、正確な送球技術が必要になることを覚えておきましょう。
レフトの役割や適性
レフトポジションはホームから見て左側を守り、ショートとサードの後方を任されるポジションです。左バッターよりも右バッターが多く、そのため外野でフライやゴロを処理する機会が増えます。
レフトフィールダーには、高いファウルフライなどを確実に捕球する高い捕球能力が求められます。守備面では、他のポジションに比べて動く頻度が少ないため、守備が苦手な選手が配置されることがあります。
しかし、高い球を処理するためには優れた捕球能力が欠かせず、レフトポジションは守備に限らず、打撃でもチームに貢献できるポジションです。そのため、守備力が低いが打撃に自信のある「強打者」もレフトポジションで活躍することができます。
以上のように、レフトとライトにおける役割には微妙な違いが存在します。
野球においてレフトとライトが重要な理由とは?
野球において、レフトとライトの両方は重要な役割を担います。
まず、レフトは、右打者から打たれるヒットや、フライなどの打球を追いかけることが主な役割です。レフトの守備は、野球の勝敗に大きく関わっています。一方、ライトは左打者から来る打球を担当します。また、ファールフライをキャッチすることもライトの主な役割の一つです。
さらに、レフトとライトの位置関係には、打者の打球の傾向に応じて微調整が必要です。右打者が打席に立つ場合、レフトは野球場の中央寄りに、ライトはライン寄りに守ります。左打者が打席に立つ場合には、レフトはライン寄りに守り、ライトは野球場の中央寄りに守るようにします。
野球は、一見するとピッチャーとバッターだけの対戦のように見えますが、内野や外野も共にプレーすることで成り立っています。レフトとライトの選手が、ピッチャーや内野手と共にチーム全体の防御力を高めることが、野球を面白く魅力的なスポーツにしている一つの要因です。
プロ野球はどうして外野手に外国人選手が多いの?
外国人選手がファーストやレフト・ライトのポジションに多く配置される理由は、彼らが長打力に優れているためです。
彼らは守備よりも打撃に期待がかかるため、球際が難しいポジションや軽快な守備が必要なポジションには、配置されることが少ない傾向にあります。
また、パ・リーグではDH制度も使われており、守備につかない選手もいます。こういった外国人選手の存在は、チームの打撃面を補強するために欠かせない存在となっています。
ライトは野球が下手な人が多い?
ライトという位置は野球において非常に重要なポジションの1つです。しかし、少年野球では、ライパチくんという言葉があります。
これはライトで八番バッターという意味を持つ言葉です。かつては、野球漫画『ライパチくん』にもなったように、一番野球が下手な人がライトで守るというイメージがありました。
少年野球では、ライトは打球があまり飛んでこないため、下手な選手が守ることが多いです。これは、右バッターが多く、ライト方向への流し打ちの技術を持った選手が少ないためです。ほかにも、ピッチャーの球が遅く、振り遅れの打球が少ないこと、そして外野に大きな打球を打てる選手が少ないことが挙げられます。
一方で、プロ野球では、レフトが守備軽視、打撃重視の傾向があります。
打撃力のある選手がレフトを守ることが多く、後半に守備固めの選手と交代するケースが度々あります。また、レフトは右利き、ライトは左利きの選手が適していると言われていますが、利き手で選手を決めることはあまりありません。
イチロー選手は、打者としても超一流ですが、外野手としての守備力は世界レベルの超一流と評されています。彼の守備を証明するゴールデングラブ賞を外野手部門で日米通算17年連続受賞しています。
特に、メジャーリーグで10年連続受賞という快挙を成し遂げたことは特筆すべきです。彼の捕球や送球の技術は、野球界に多大な影響を与えています。
まとめ
野球のレフトとライトはどちらも外野手と呼ばれ、野球の試合中にはグラウンド外周に配置されます。この2つのポジションには場所や役割に違いがあります。
まず、レフトとライトはグラウンド左右どちらに位置するかという違いがあります。レフトは三塁側、ライトは一塁側に位置しています。この位置にいることで、選手たちは試合中に打球を素早く追うことができます。
役割については、レフトは通常、右打者からの打球を受け止めることが多く、ライトは左打者からの打球を受け止めることが多いです。ただし、投手や打者の特徴、場所の条件に応じて役割が変わることもあります。
また、ライトは遠投が得意な選手が多く、強肩が必要になります。一方、レフトは距離を短くして相手ランナーを刺すための正確な送球技術が求められます。
これらの違いを知っていれば、野球観戦中にレフト・ライトがどういう役割で球場周辺を駆け回っているのか、理解することができるでしょう。
ぜひ、野球を楽しむためにレフト・ライトの違いに注目してみてください。
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